ヨタカ
ヨタカという鳥を知ったのは昨年のこと。
それまでは宮澤賢治の短編小説の題名で聞いた事がある程度。
その姿形や生態はもちろんのこと、実在するのかどうかも知らなかった。
夜行性で非常に見つけにくく、なかなか見ることが出来ない鳥だとのことで、きっと生涯見ることなど無いんだろうなぁと思っていた。
そのヨタカを見られるかもしれないチャンスがやって来た。
ヨタカは太い木の枝に張り付くように寝ていた。
一瞬薄目を開けたけれど、それ以外は微動だにせず寝ている。
夜行性だから昼間は睡眠時間になるわけで、仕方のないことだね。
狭い場所に多くのカメラマンがいるから長居は出来ないし、後から見に来る人の為にも場所は譲り合わなければならないと思う。
少しの間でも見ることが出来ただけで満足だ。
もしかしたら一生会えなかったかもしれない野鳥。
とても幸運なことだった。
短い時間観察させてもらってその場を後にした。
140種類目の野鳥。
またいつか何処かで会えたらいいね。
by toto&yukka